2009年02月27日
前職の経験を生かす
実はこの私、数年前までカレー店を営んでいた経験があります。
ある日、洗い物をして濡れた手をタオルで拭いながらふと見た足元、
床に走る排水溝の金網の部分が、ななななんと、濁った水に浸っているではないですか!
これには慌てました。床面スレスレの薄黄色い液体。
えっ、ということは・・・。次に流した水が床に帰って来る?
瞬時に冷静じゃなくなってしまった頭でもそのくらいは想像ができます。
アパートの1階部分のテナントを居抜きで借りて3年目。
床排水溝の先が厨房内のその場所につながっていることは知っていました。
しかし、開けて見たことは無い。
その設備。グリストラップ!
たまたま、お客さんの途切れた時間帯だったので、
恐る恐る、それは恐る恐る2つに分かれたグリストラップ鉄製の蓋を1枚ずつ開けてみたのです。
くぼみに収入された掴み手部品を引き出すと黒くて茶色い泥が付着していて手がベタベタ。
爪の間にも入った。くじけずに持ち上げると裏側から汚れた水滴が滴り落ちる。
風呂? そんな印象を持つような四角い水たまりいや泥だまりを見て
無意味にも思い浮かんだ物理学用語は
「表・面・張・力」。深さはどれだけあるのか。中はどうなっているのか。
そして、床面すれすれにどろどろを漲らせたその場所はなんとまあ、酸っぱくて臭い!
(緊急閉店)
壊れたまま放置してあったビニール傘の柄の部分をねじ切った棒でカツカツつついた位では
水は1ミリも引いてゆかず、意を決した作戦は最終にして究極「素手にて対処」。
グリストラップ流れ込みの反対に位置する、突き出した塩ビ管の筒の下側、
水面下に開いていてくれるであろう希望の排水出口の部分に
Tシャツを肩まで捲り上げた腕を突っ込んで原因であるところのものを根こそぎ除去してしまうのだ。
お湯で洗い物をしているのでその中は生暖かい。
明らかに油と思われる層を突き抜けて手に触れるブツブツは想像するに
元豚肉、元牛肉、元福神漬け、元ライス、
そして元おいしかったはずのカレールー具材たちもろもろ。
二の腕が浸かり切り、
半泣きになりながら希望の出口にたどり着くと
予想通りそこには元具材もろもろの大将的感触をしたカタマリが。
これが、これが此度の災いの根源であるか!えいやー!と力いっぱい引き抜くに。
よどみによどんだ排水汚水がシュワーッ・・・。
(そして)
当時「グリストラップ」という設備名称さえ知らなかった私は、
そのことをどこのどんな業者に依頼したらいいのか、
真っ黄色いタウンページを駆使しても突き止めることができなかったです。
バイトの子にやらせる? それはたいそう心苦しいですよ。汚いから。
結局その後は、店を離れるまでの数年間、
半年に一度程度は早朝に早出して、
調理用ざるで一斗缶にくみ出すという非常にヘヴィな手作業をしておりました。
あの時の事態を繰り返さないために・・・。
とかいう回想をしたのでした。
経験を生かして現職に役立てます。
福岡 排水 つまり グリストラップ 株式会社ダイワス
ある日、洗い物をして濡れた手をタオルで拭いながらふと見た足元、
床に走る排水溝の金網の部分が、ななななんと、濁った水に浸っているではないですか!
これには慌てました。床面スレスレの薄黄色い液体。
えっ、ということは・・・。次に流した水が床に帰って来る?
瞬時に冷静じゃなくなってしまった頭でもそのくらいは想像ができます。
アパートの1階部分のテナントを居抜きで借りて3年目。
床排水溝の先が厨房内のその場所につながっていることは知っていました。
しかし、開けて見たことは無い。
その設備。グリストラップ!
たまたま、お客さんの途切れた時間帯だったので、
恐る恐る、それは恐る恐る2つに分かれたグリストラップ鉄製の蓋を1枚ずつ開けてみたのです。
くぼみに収入された掴み手部品を引き出すと黒くて茶色い泥が付着していて手がベタベタ。
爪の間にも入った。くじけずに持ち上げると裏側から汚れた水滴が滴り落ちる。
風呂? そんな印象を持つような四角い水たまりいや泥だまりを見て
無意味にも思い浮かんだ物理学用語は
「表・面・張・力」。深さはどれだけあるのか。中はどうなっているのか。
そして、床面すれすれにどろどろを漲らせたその場所はなんとまあ、酸っぱくて臭い!
(緊急閉店)
壊れたまま放置してあったビニール傘の柄の部分をねじ切った棒でカツカツつついた位では
水は1ミリも引いてゆかず、意を決した作戦は最終にして究極「素手にて対処」。
グリストラップ流れ込みの反対に位置する、突き出した塩ビ管の筒の下側、
水面下に開いていてくれるであろう希望の排水出口の部分に
Tシャツを肩まで捲り上げた腕を突っ込んで原因であるところのものを根こそぎ除去してしまうのだ。
お湯で洗い物をしているのでその中は生暖かい。
明らかに油と思われる層を突き抜けて手に触れるブツブツは想像するに
元豚肉、元牛肉、元福神漬け、元ライス、
そして元おいしかったはずのカレールー具材たちもろもろ。
二の腕が浸かり切り、
半泣きになりながら希望の出口にたどり着くと
予想通りそこには元具材もろもろの大将的感触をしたカタマリが。
これが、これが此度の災いの根源であるか!えいやー!と力いっぱい引き抜くに。
よどみによどんだ排水汚水がシュワーッ・・・。
(そして)
当時「グリストラップ」という設備名称さえ知らなかった私は、
そのことをどこのどんな業者に依頼したらいいのか、
真っ黄色いタウンページを駆使しても突き止めることができなかったです。
バイトの子にやらせる? それはたいそう心苦しいですよ。汚いから。
結局その後は、店を離れるまでの数年間、
半年に一度程度は早朝に早出して、
調理用ざるで一斗缶にくみ出すという非常にヘヴィな手作業をしておりました。
あの時の事態を繰り返さないために・・・。
とかいう回想をしたのでした。
経験を生かして現職に役立てます。
福岡 排水 つまり グリストラップ 株式会社ダイワス
Posted by めた・りっく at 08:29│Comments(8)
│どんなつまりにも対応します
この記事へのコメント
世の中知らないことだらけですね。
どこの誰に頼んだら良いのかわからない
そんな事って、たまにあります。
どこの誰に頼んだら良いのかわからない
そんな事って、たまにあります。
Posted by w_osake
at 2009年02月27日 08:59

めた・りっくさんへ
臨場感いっぱいの記事、はまりまくりです!!
そのご経験が、今のお仕事に生かされてることが十二分に伝わりました☆
とても、おもしろく読ませていただきました。
でも。
だから、カレー屋さんのお店閉めちゃったんですか??(笑)
臨場感いっぱいの記事、はまりまくりです!!
そのご経験が、今のお仕事に生かされてることが十二分に伝わりました☆
とても、おもしろく読ませていただきました。
でも。
だから、カレー屋さんのお店閉めちゃったんですか??(笑)
Posted by kiyomi
at 2009年02月27日 10:57

めた・りっくさん
すてきな記事に、胸が熱くなりました!
グリストラップってそんなに大切なものだったのですね~
すごく勉強になりました。
すてきな記事に、胸が熱くなりました!
グリストラップってそんなに大切なものだったのですね~
すごく勉強になりました。
Posted by しろこ at 2009年02月27日 11:32
w osaseさま
そうなんです。
こうしたい、という気があっても
そのもの自体の名前がわからなくてつたえられない、とか。
専門業者の間では当たり前であっても
一般の人はさっぱりわからない。
そんなの、
少なくともうちの会社のサービスでは嫌なんで
なるべく噛み砕いてお伝えする、
それが僕の今の仕事なのです。
そうなんです。
こうしたい、という気があっても
そのもの自体の名前がわからなくてつたえられない、とか。
専門業者の間では当たり前であっても
一般の人はさっぱりわからない。
そんなの、
少なくともうちの会社のサービスでは嫌なんで
なるべく噛み砕いてお伝えする、
それが僕の今の仕事なのです。
Posted by めた・りっく
at 2009年02月27日 11:41

kiyomiさま
ありがとうございます。
ぼくらの業界では、ぼく自信のキャリアって
はっきりいってレアだと思ってます。
だから今はこれで売ろう、という路線で(笑)
カレー屋やめた話は
いずれアップしますが
簡単に言えば
子育てと両立が難しくなったことでしょうかね。
お楽しみに。
(というかそれまでお付き合いください・・・)
ありがとうございます。
ぼくらの業界では、ぼく自信のキャリアって
はっきりいってレアだと思ってます。
だから今はこれで売ろう、という路線で(笑)
カレー屋やめた話は
いずれアップしますが
簡単に言えば
子育てと両立が難しくなったことでしょうかね。
お楽しみに。
(というかそれまでお付き合いください・・・)
Posted by めた・りっく
at 2009年02月27日 11:47

しろこさま
ありがとうございます。
感動で胸いっぱいでしょう。
そしてもしかしたら
胸元が(鼻先が)ツーンとして
しばらくカレーが食えなくなるかもしれません。
ご了承ください。
ありがとうございます。
感動で胸いっぱいでしょう。
そしてもしかしたら
胸元が(鼻先が)ツーンとして
しばらくカレーが食えなくなるかもしれません。
ご了承ください。
Posted by めた・りっく
at 2009年02月27日 11:50

こんにちは。
カレーを見るたびに
この話を思い出しそうです。
カレーを見るたびに
この話を思い出しそうです。
Posted by シゲポン
at 2009年02月27日 13:22

シゲポンさま
ご迷惑をおかけしております(笑)。
しかし
悲しいけれど
本当のことなのです。
ご迷惑をおかけしております(笑)。
しかし
悲しいけれど
本当のことなのです。
Posted by めた・りっく
at 2009年02月27日 16:42
