福岡市内エアコンクリーニング||株式会社ダイワス

いつものように、昼時は、居場所近くのラーメン屋に入る。

押されるように同時に何人もの客が流れ込む。

人気ランキングの上位に位置するような繁盛店らしい。入ってみても人が多い。

食券を買って何とか相席の大テーブルに着く。

店員に食券を手渡し、

待つ。



待つ。



待つ。



来ない・・・。



確か左となりの客はあとから入ってきたのに・・・。

あっ、その横のグループは絶対後だ！

「すいませーん、まだですかー？」

「あっ、すみません、少々お待ちください」





来ない・・・。





「あの～、お客さん、ご注文なんでしたっけ？」

！

ささやきかけてくる声にちょっとびっくりしたが、確かに混雑している。

順番がわからなくなってしまったとか、食券がスキマに落ち込んでしまったとか。

あるやろーねー。

注文を口頭で言い直すと、

後のカウンターで「３番さん、大至急おねがいします」の声が聞こえる。

よしよし。



ようやくの到着。

その頃には左の客はもういない。

まあいい。

とにかく今は喰うのみ！

喰う。

「替え玉、かた！」

注文する瞬間、びっくりした。

右に座っているやせっぽちの学生さん風、確かほぼ同時に入店したはずの。

食べずに待ってる！



なんかちょっと気弱そうだったので、おせっかいながら、店員さんを呼んであげる。

やがて、

見ていると、

右斜め前方の人はオーダー間違いで、取りかえしてもらってる。

左斜め前方のカップルは、届いた品を互いに交換している。



店員が新人さん、ってわけではなさそう。



できあがって湯気を上げるラーメンがカウンターで停滞している。

もはや無人になったカウンター上のどんぶりが引かれない。

そのタイミングでの、痛恨の届け間違い。



ん～、なんか歯車がかみ合ってないんだよなぁ。

批判とかするつもりは、全然ないんだ。

もしかしたら怒ってもいいかも、ってなシチュエーション。

ただ、そんとき思ったのは、

自分だって、自分たちだって、そんなことあるよな、

ってことだったよ。





やがて、食事は終わり、

店員からも、右隣の学生風とも目を合わせず、さりげなく店から出ようとしたとき、

さっきまでテンヤワンヤだった女性店員さんが近寄ってきて

「大変申し訳ありませんでした。どうぞまたお越しくださいませ」

って、声を掛けに来てくれた。





ちゃんと、心がけさえあれば、こうやって、ちょっとは救われるんだ。

多分、あの店員さんは、

学生風にも、右斜め前方にも左斜め前方にも、同じ言葉をかけたんだろうや。



あの人たち、どうかなあ。もう二度と来なくなっちゃうのかなぁ。

でも、あの店員さんの心がけ、声かけは、

もう一回お店に来てもらえるチャンスくらいは、作ったんじゃないかなぁ。





心がけ心がけ。

昨日まで、みんな、ごめん。

今日から、心がけのできる、マゴコロ人間になってみるわ。





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